■ リーダーとして知っておくべき 「となりの人格障害たち」
前回、人格障害の話をしました。100人中4人が人格障害の世の中です。しかもその数は、徐々に増えているとも聞きます。そこで、今回は自己愛性人格障害に絞り、もう少し人格障害のお話をしていきましょう。
人格障害の因子は、誰もが持っているといわれます。ただ、それが、他人に迷惑をかけるほど、表に出るかどうかということだけなのです。リーダーは人格障害について学ぶことで、自己の行動が、人格障害的になっていないか省みることが大切です。
さて、これは全くの私見ですが、経営者や院長のほとんどが、自己愛性人格障害者と思います。他人に命令されず、自己でやっていきたいと思い、独立や起業するわけですから、ある程度、自己愛が強くないとそんなことできないと思うのです。そのため、次のような事が組織内で起きることが、少なからずあると思います。
1.社長が「社員の気持ち」よりも「自分の見栄や体裁」を重んじていること
2.とにかく「安く」あげることを考え。「お金第一主義」という考え方。社員の管理も「お金中心」で、「給与を払っているのだから、見合った仕事をすべきだ」と言われる
3.「夜遅くの残業」や「休日出勤」が当たり前の職場
4.社員の家庭や家族よりも、「会社の都合」を優先させる、という姿勢。「会社」を中心に考えることが「当たり前」で、それに異なる意見を言うことを許さない。
5.「社員をねぎらう」という考えが薄い。仕事が出来なければ「本人が悪い」で片付けられ、「ミス」や「漏れ」に対して、ものすごい叱責が来る。状況や背景が勘案されることはほとんどないに等しい。
6.言うことがコロコロ変わる。思いつきで言われることが度々で、調整するのに苦労する。責任は職場に押し付けられ、上層部からの改善案や方法が提示されることなく、「自分たちで考えろ」の一言。
もし、これに半分以上思い当たるのであれば、トップが自己愛性人格障害である事を疑う必要があります。ただ、人格障害といっても、卑下することなんかありません。何せ、100人中4人もそうなんです。また、創業期などトップの思いでつっぱしらないといけないときなど、他人のことを考えないほうがうまくいく事だってあるのです。
ただ、そのことが続くと、従業員がトップの顔色ばかりを意識するようになり、歪んだ組織となってしまいます。「ミーティングするとどうも、俺ばかりがじゃべって、意見を求めると、それでいいんじゃないですか、と答えるだけだ」とか「院長は、私たちの思いを、全然わかってくれてないように思います」などと言
われたことがあるトップは、まず間違いありません。
もし、運悪く(?)100人中4人の中に入ってしまった場合、どうすればいいのでしょうか。まず、「自分に原因はないか?」と日頃から、考える習慣が必要です。都合のいい結果も、悪い結果も、「自分が原因となっている部分がある」と考えるスタンスが必要なのです。
また、自己愛性人格障害になるきっかけを探すことも大切です。人格障害は、過去から現在までで、教育・親・他人などの関係の中で生じた「違和感」をそのまま無意識に内在していることによって生じるという説があります。昔のわだかまりが作用することで、人格障害になるというのです。わだかまりを、わだかまりとして認めることで、行動の変化を生み出すことがあるのです。
自分の感情で生きるのではなく、廻りの方たちと共感しながら生きようとする姿勢が大切なのです。
★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆★**☆
┌──────────────────┐
>(*^_^*)b < 編集後記 ♪♪♪
└──────────────────┘
前回、デンタルショーには、医院全員で行きませんかといったところ、何件かの先生方から、「うち(当院)は行ったよ」という反応をいただきました。よく聞いてみますと、行かれた歯科医院で共通して言われることがありました。それは、行く目的がはっきりしているのです。
滅菌システムが見たい、患者への説明ツールを見に行きましたなど、医院としての共通目的があるのです。さらに、ある歯科医院では、いくつも見たいものがあったので、まず、スタッフが手分けをして、滅菌担当、カウンセリングツール担当、CT担当などと決め、担当スタッフがそれぞれのブース行き、後から、みんなで発表しあったそうです。前向きの歯科医院は、ここまでするのかと思いました。
任天堂のDSから、「THE 歯医者さん」というゲームソフトが発売されています。これが、ちょっとしたブームになっています。聞いた話では、かなり本格的なゲームだそうです。アイコンに「手用スケーラー」と「超音波スケーラー」があったり、広告や人材などを投資しながら歯科医院経営を行っていくなど、か
なり面白そうです。Amazonで購入できるようですので、この夏休みにいかがでしょうか。