■従業員とのトラブル注意!
最近、従業員とのトラブルが多いように感じます。
たとえば、
・遅刻が多いので注意したら、逆に昼休憩の時間外手当をつけるように言われた
・労働基準監督署から、うちのスタッフが時間外手当の計算が違うと申出をしていると言われた
・受付が、昼休憩に診療がずれ込まないように、勝手に受付終了時間を30分早めていた
・パートに、法律からすればパートも有給休暇が取れるはずだが・・・と言われた
・給与が少ないのでもう少し上げてくれと言われた
・人員が少なくなって忙しくなった。その分、手当てはつけてもらえないのかと言われた
・仕事がいやになったので、今日で辞めさせてくれと急に言われた
等など・・・。数え上げれば切りがありません。
その内容を見ると、スタッフが好き放題に言ってくるような内容もあります。たとえば、給与アップを求められる場合です。給与条件は、既に、入社時に提示してあり、自分がどれだけの給与をもらうのかはわかっていたはずです。にも関わらず、「これでは生活できない」とか「主人の給与が下がったので・・・」とか「他に勤めている友人と比べて・・・」と言われても、どうしようもありません。
ただ、本人達の言い分を聞いていると、(とりあえず言ってみよう)といった“ダメモト”的な軽いノリで言ってくるケースも多々あります。「それは無理です。」と答えると、「だったらいいんです。無理にとは思っていませんでしたから・・・。すみませんでした。」と言って何事もなく働くケース、以外と多いものです。
スタッフから、給与についての相談があると、経営者は真正面から受け止め、悩み、時には自分を責め、「何言ってくるんだ!」と相手を責め、心中少なからずおだやかでないことが多いものです。でも、スタッフは、以外とノリだけで聞いてくるだけだったりします。昔、コマーシャルで、中年のおばさんが「見てるだけ~」というのがありましたが、まさにそんな感じです。
この種のトラブル(?)があったときの対応として、キチンと理由を聞く事、そしてどうして欲しいのか(いくら欲しいのか)を聞きます。どうして欲しいのか(いくら欲しいのか)を聞くのは、解決方法を絞り込むためです。
言われたときその場でキチンと対応できないと思ったら、後日回答すると言ってその場では回答しないといったメリハリも大切です。うやむやな答えをしていると、あとで「あの時、ああ言った!」と大きな問題になることもあります。また、“後日”とは、せめて1週間以内でしょう。引き伸ばして忘れるのを待つなんてムリです。
金額を聞いていれば、「もし、その金額までアップするには、こんなことをしてくれたらできるけど」と提案してみるのもひとつの解決策です。できないと本人が言えば、十分納得するでしょう。
経営者として言っていけないのは、見苦しい捨て台詞です。
「うちは他にも経費がたくさんかかっていて、経営的には赤字なんだ。そんなのできるわけないだろう。」
「患者が少ないのは見ていればわかるだろう」
「俺の給与も上がらないのに・・・」
これらは、自らを下げ、何ら解決方法にはなりません。「うちの院長には何言ってもダメだ。勝手にやって、時期が来たらやめちゃお」と思われるのが関の山です。
スタッフとのトラブルは、お互い様のところが多いものです。はじめから拒絶するのではなく、(勇気を持って)じっくり聞くところから始める事が大切です。そして、是々非々でことにあたる、また、解決までの期間を伸ばさないことも重要です。
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>(*^_^*)b < 編集後記 ♪♪♪
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歯科医院での教育の重要性を感じるこの頃です。入ってきた“人材”を“人財”にするのも“人罪”にするのも教育次第といえます。もし、“人材”を“人財“にする教育するスキルを学ぶことなくができれば、これは経営者として一生モンとなるかも知れません。
一般企業向けの教育コンサルの方とお話していますと、企業では教育にお金を掛け、繰り返し実施しているのがわかります。限られた人材の中で、いかに教育し育てるか、真剣に考えないといけない時代なのかも知れません。
坪島秀樹 拝